石屋さんのBlog

「石の魅力、最大限」メイソンケイズのブログです。

【施工現場のご紹介】京橋エドグラン

2015年から1年間当社で石材施工を担当していた建物がオープンいたしました。

京橋駅直結の複合施設(低層商業施設、高層事務所施設)です。

KYOBASHI EDOGRAND | 京橋エドグラン公式サイト

 

ここは1年以上もいたので思い出の現場でもあります。

私が今後、物思いにふける時はおそらくここに来るでしょう。

 

超大規模現場のこの建物は地下から上層まで大量の天然石材を使用しています。

見えるところのほとんどをメイソンケイズで施工致しました。

 

一部施工エリアの紹介

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▲22階エントランス 壁:大理石(グレー・ホワイト) 床:浪花

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▲22階エントランス 受付カウンター 床:クリスタリーナ

http://www.sekistone-search.com/script/stone_detail.php?id=147

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▲白の大理石:スイスホワイト(ビシャン仕上げ)

http://www.sekistone-search.com/script/stone_detail.php?id=272

 

ビシャン仕上げとはビシャンという、細かいピラミッド型がいくつかあるノミで石を叩くことによって仕上げる方法です。下の道具が25枚ビシャンです。

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事務所まだ空いてますよ

下記のURLを見る限り、まだまだ事務所借りれるみたいです。

事業をやられているみなさま、一度ご検討くださいませ。

京橋エドグラン |地上20階 821.07坪 中央区京橋 賃貸オフィス情報 - オフィスナビ®

『石材施工職人という働き方~休暇取得編~』現場でのメリハリが家庭を円満にする

前回に引き続き、「幸せとはなんなんだ!」という議論に終止符をつけるべく、

現在の職人としての働き方について振り返ってみました。

サラリーマン×職人 の休日比較

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サラリーマン休日いいところ

休みがはっきり決まっているのでスケジュールが組みやすい。

⇒家族の予定が組みやすい

 

サラリーマン休日の悪いところ

4連休以上はゴールデンウィーク・お盆・年末年始以外の取得は難しい

⇒長期休暇はどこにいっても混んでいる

⇒旅行は毎回トップシーズン

 

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職人休日のいいところ

仕事量、ほかの職人の勤務によって平日連休を取れる

⇒旅行の最安時期に行ける

⇒どこも空いている

 

職人休日の悪いところ

基本的には日曜のみの休み

⇒現場が忙しい時は週1日の休みが基本

現場の都合で直前にならないと連休のタイミングが分からない。

⇒旅行などは直前に決まることがしばしば

カレンダー通りか、オリジナルか

サラリーマン時代を経験した私からするとオリジナル休日をとれる職人の働き方の方が好きですね。

確かにカレンダー通りではないので、家族が予定を立てにくいというデメリットがあります。現場が忙しいときは週1度の休みが続くということもしばしば。

 

職人となると自分の働き方がそのまま報酬に直結するので、メリハリがすごく大事。

ここだ!って時にしっかり働いて、ここだ!って時に休む。

 

そんな働き方がいまはとってもシックリきています。

まとめ

職人になってからの働き方はメリハリをとても強く感じます。

休日日数となると、毎日の仕事が楽しくてたまらない私はサラリーマン時代よりも休んでいないでしょう。

しかし、サラリーマン時代より長期の休暇が増え、家族を連れて2ヵ月に1回のペースで旅行に連れていけています。

また、日々の仕事終わりもダラダラした時間が無く、スパッと切り上げるので年間プライベート時間で見ると確実に今の働き方の方が家族との時間をとれていると感じています。

仕事のパフォーマンスを上げるには、家族が原動力ですよね。現場でのメリハリが家庭を円満にしているのです

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『石材施工職人という働き方~時間編~』現場でのチームワークの強さが家庭を円満にする

私、29歳男。自分、妻、長男(2歳7か月)家族3人。

 

30歳を前に家内と「幸せとはなんなんだ!」って議論になることがあります。

「愛!金!なんなのさ。」

そんな答えを自分なりに導き出すために今の働き方について振り返ってみました。

 

営業マンの私と、家族

下記のグラフは私が前職のサラリーマン時代の時間経過と、息子の時間経過を表したものです。

 

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忙しい朝の時間は子供の顔を見れるものの、朝の準備時間に遊べることも無く、家族みんながあわただしい中で家を出るという状況でした。

夜の時間を見てみると、一切子供と顔を合わせられません。子供と顔を合わせられないということは、育児と家事を全て奥さんに丸投げしているということです。

 

共働きが当たり前になったこの時代に、奥さんに育児と家事を丸投げとなると奥さんの負担は増すばかり。帰ってくるなり、奥さんのストレスの受け皿にならなくてはなりません。

仕事で疲れた自分、仕事と育児と家事で疲れ果てた奥さん。

「これって本当に幸せなのでしょうか。」と、どこの家庭も一度はこの問題に直面したはず。

 

職人の私と、家族

次に、現在の職人になった私の時間経過と、子供の時間経過を表したものです。

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 前職の営業時代と比べると、朝型に大きくシフトしました。

 

朝は子供が寝ている顔を見て、気合を入れます。

 

大切なのは仕事終わりの夜です。

基本的に18時台には家に着いているので、育児、家事に参加できています。

家事は基本奥さんに任せきりですが、子供のお風呂・子供の食事・おむつ・遊び・寝る前の本・寝かしつけ(時々出来る)。

これらを毎日することが出来ているの職人の強みだなと思います。

営業マン時代の働き方では奥さんのストレスが溜まってしまうのもよく分かります。

 

石材施工職人という働き方

メイソンケイズでは常に親方を中心としたチームプレーでプロジェクトを進めていくので、毎日明確な目標を設定した上で仕事を進めていきます。

 

「明確な目標」≒「17時までの施工枚数」

目標を決める上で、大前提となるのが17時までということです。

もちろん、簡単な数値設定をするわけではなく、メイソンケイズに属する職人全員が最大限パフォーマンスを発揮した際の目標設定となります。

 

しかしながら、チームとなると全員が17時までに目標施工数を終わらせようと努力をするので、誰も手を抜かないんです。職人は個で何かトラブルがあったからと、残業をするといったことがありません。チームで補うことが出来るのです。

 

まとめ

現場の状況にも左右されますが、大前提はチーム全員が17時まで最高のパフォーマンスの中で仕事をするので、常に無駄の無い濃い時間を過ごすことが出来るのです。

 

その結果、18時台に家に帰り、育児に参加することで家族円満に出来ています。

 

現場でのチームワークの強さが家庭を円満にすると言えるのです。

「Ipad air」で石材業界にドロップキック

現場を統括する役割を担う私が、とうとう「Ipad」を手にする日がやってきた。

 

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ゼネコンやサブゼネコンでは、タブレットの使用を近年多く見かける。

ただ、職人である我々がどのように使用すればいいのか、6か月ほど攻めあぐんていたのだが、この度導入することになった。

 

今回導入するにあたり、取り組んでいきたいと考えているのが5点あります。

 

①最新図面を常に閲覧できる仕組み

②搬入予定を一括管理

③追加工事請求のスピード化

④社内情報共有ツール

⑤育成・採用プログラムの向上

 

以上5点の項目を2017年年内に仕組化していきます。

 

①最新図面を常に閲覧出来る仕組み

私は建築業界のペーパーレス化が遅いと感じている。その中でも様々な取り合いが多く、高い精度が求められる石材業界は大量の図面を使用する。

また、製品の変更が自由にできない石材は、設計変更による図面変更が多々あるため、そのたびに図面を刷りなおしているという現状だ。

 

「とにかく大量の紙を使用するのでもったいない」

「最新の図面が手元に来るのが遅い」

「現場の都合で図面が早急に手元に必要」

 

これらの問題を解決できる仕組み作りを早急に対応したいと動き始めている。

最終的には更新された最新の図面をリアルタイムで、ゼネコン、協力会社、現場職人の3社が同じツールを使用して閲覧することが出来る仕組みを作り出す。

 

②搬入予定を一括管理

大規模現場となると、職長と呼ばれる現場の調整担当は自らの作業よりも、電話をしている時間の方が長くなると言っても過言では無い。

今までその中でも無駄だと感じていた電話内容は搬入の調整

 

1つの搬入調整につき、①ゼネコン担当監督 ②現場の揚重会社 ③元請け会社(関ケ原石材)の3社に調整をし、搬入当日も同じように連絡をしなくてはいけない。

大規模現場ともなると毎日搬入をするために、この多くのフローをこなさなければなりません。

 

そこで、私は効率化を図るために「見える化」を実施している。

このツールはgoogleドライブのスプレッドシートに搬入予定を元請けが記載するだけで、ゼネコン担当監督、現場の職人、3社のワークフローを最小限にしている。

www.google.com

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元請け会社(関ケ原石材)が搬入希望をスプレッドシートに入力

           ↓

ゼネコン担当監督が確認し、現場の搬入を調整

           ↓

最終的に調整済みの搬入予定を現場職人が確認し、搬入をする。        

 

これは実際に仕組み化出来ており、改善をして行くうえで、成功事例として業界に広めていきたいと思っている。

 

③追加工事請求のスピード化

時折、他業者の施工ミスや、ゼネコンの管理不十分により作業が止まってしまうことがある。その際は手待ち故の追加請求をしなくてはいけない。

 

請負契約の中で施工をしている我々において、追加請求は特別なものになる。

ゆえにワークフローが面倒なのである。

ゼネコンに請求をするのは元請け会社であるにも関わらず、現場の職人による発信で追加請求がおこるために、タイムラグが発生することがある。

最悪の場合、請求が遅れ取りこぼしということも考えられる。

 

それを無くすには、効率化、スピード化が求めれる。

 

そこでタブレットを現場に導入した我々は、リアルタイムに請求書類をデータとしておこし、関係各社にメールで送信することでスピード化を図ることが出来ている。

こちらも、「②搬入予定」同様に仕組み化が出来ており、実際に使用しているツールであり、これからの改善が必要であるツールである。

 

④社内情報共有ツール

現場の方向性、勤怠状況、失敗・成功事例の共有、日々の施工進捗状況など、

社内の職人全員が必要な情報を常に共有できるツールを構築するにはタブレットが必要であると考えている。

 

職人の施工に無駄がないように、情報を末端までしっかりと伝えることが必要であると考える。そのため、口頭の伝達だけでは全体に浸透しないためにツールを介して共有することで全員の把握が可能となる。

 

⑤育成・採用プログラムの向上

④と同様の社内情報共有ツールに、育成・採用に特化したページを作ることを検討している。

施工や調整段階での過去の失敗事例や、成功事例を育成段階で共有することで、先輩職人と同じナレッジを共有することが出来る。

また、資格取得の経過などを社内全体が確認できるようにすることで、先輩職人全員で

新人の育成に参加することが出来るといった狙いがある。

 

④、⑤の項目は現在、構築するための準備を進めているところである。

 

さいごに

石材業界の常識をぶち壊すために、様々なチャレンジをしていきたいと思っている。

失敗をし続け、成功パターンを作り、横展開をすることで、石材業界をメイソンケイズから盛り上げていきます!

 

これからも、関係各社さま、我々にご指導・ご提案お願いします。

2017年、石工職人集団 飛躍の年に!

今年も恒例の忘年会を丸ノ内の中華料理店で行いました。

 

職人8人の忘年会で酒を飲めるのが2人だけ。

メイソンケイズのオーダーは「生2つとウーロン茶6つ」が定番です。

職人集団としてはとても珍しいですね。

 

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 2016年「職人集団としてキャリアップ」

2016年は無事故・無災害で作業を終えることが出来ました。

 

これは、各々がプロとして自覚をしている結果です。感謝感謝です。

来年も引き続き無事故無災害を継続していきたいと思います。

 

今年は「仙台出張」、「超大規模現場」、「2tの丸柱」と様々な経験をしました。

会社としも個人としても大きくキャリアアップした年になりました。

 

また、新入社員も入ったことで全体にいい刺激を与えています。

一生懸命、先輩社員についていこうとする姿はとても将来が頼もしいです。

 

2017年「目標と中長期的目標に対する基礎作り」

2017年は採用元年となります。2つを目標に

①新入社員2人の採用

②新人育成5カ年プログラムの確立

 

①は新年早々から新たなプロジェクトに取り組んでいきます。

②は5カ年で国家資格である1級石材施工技能士を取得するためのプログラムです。

最短での取得を可能とします。

 

中長期的目標は2020年までに、

①新入社員を6名採用

②収益200%(2016年比較)

 

2つの中長期的目標をクリアするには、2017年の目標達成は必達です。

 

さいごに

常に業界に影響を与えられる職人集団になるべく、業界ナンバーワンカンパニーとしてのプライドを胸に、2017年も無事故無災害で石材施工に取り組んで参ります。

川崎市主催『合同企業就職面接会』参加決定!!

若者の職人本能、掘り起こす!

当社、メイソンケイズが大学生を対象とした合同企業就職面接会に参加します。

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フレッシュで、大きな夢を持った若者を雇用できるチャンスということで、どのような若者と会うことが出来るのか楽しみがある反面、

若者がより明るい未来を創造することが出来る体制づくりが出来ているのか、これからの若者の生活を背負っていかなくてはいけないという責任感にあらためて気づかされました。

 

とはいえ、石材施工職人という職種はとても魅力を伝えやすい仕事であると自負しています。自らが経験してきたこと、毎日が楽しいことを学生の前で話をさせてもらえる機会があるというのはとても嬉しいことです。

 

一方で、一部からは職人の採用を一般企業と同じようにしても意味がないという意見を受けましたが、私は全くそうではないと思っています。そもそも何を持って意味が無いと思っているのでしょう。

職人に向く向かないというのは、現場経験の有無や、体力仕事の有無によって決まるものでは一切ないのです。

「この仕事楽しい!」「もっと技術を向上させたい!」「家族に建造物を見せたい!」

というマインドの部分で決まると言っていいです。

このマインドは大学生にとっては潜在的に眠っているものであると思います。それを私は根こそぎ掘り起こしてきたいと思っています。

 

なぜなら、私もどこかに眠っていた職人本能が目を覚ましたから!

 

60秒に職人魂込めます

このイベントには46社が参加し、全体の前で1分間のPRタイムがあるようです。

この1分間短いようで、最も大切な時間だと思っております。

 

学生は46社を比較するわけですから、ここで「おっ!、おもしろそう!」と思わせるプレゼンをしたいと思っています。特殊な業界だからこそできる、他の企業には出来ないアピールを構想中です。

 

おそらく石材施工職人専門の会社としては初めての試みだと思います。

正直、楽しみで仕方ありません!!

 

社員紹介⑧石材業界の「諸突猛進といえば」

第8回目の今回はブログの筆者でもあります私が、今までの形式で紹介します。

いわゆる自己紹介になります。

 

自己分析を兼ねて、書き留めていきたいと思います。

 

まず、私は自分のことを良くも悪くも「決めたことをやり抜く力がある」と分析しています。それしか無いと言ってもいいかもしれません。

この道だ!と決めたら、イノシシのように突っ込んでいきます。

 

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年齢:29歳

石材施工職人歴:4年

担当:施工・段取り・加工・調整

 

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楽天営業マンから石工職人への転身

職人の世界には珍しくサラリーマンを経た後に石材施工職人に転職した身である。

前職は楽天。新規開拓の営業部隊で2年半、我武者羅になって仕事をしていた。

東京本社で1年半、福岡支社にて1年、周りに助けられながら2度月間営業成績、トップを取った過去もある。

 

同じ職種への転職であれば、楽天での成績、成果は評価してもらえるのかもしれない。しかしながら、私は全く過去の実績が反映されない職人の道に飛びこんだ。

 

理由は「やりたかったから」

 

小さい頃から敬遠していた親父の道

この道を選ぶ直前までやりたい気持ちなど無かった。

親父がこの仕事をしている以上は絶対にやりたいとは思わなかった。

自分は違う道を歩んでいて、

敷かれている線路に乗るのはカッコ悪いと思っていたから。

 

突如現れた人生の岐路

しかし、人生の岐路は突然訪れた。結婚を決めたその日だった。

結婚をすることを決めたその日、今までの自分を振り返った。

ものすごく幸せな25年間だった。

友人・仲間にも、後輩にも、先輩にも上司にも、部活でも、仕事でも、

とにかく恵まれていることに気づいたのだ。

 

それと同時に人生の岐路が突如現れはじめた。

 

①恵まれた人生を歩ませてくれている親がどんな仕事をしているのかが知りたくなる

              ↓

②親と親を支えている社員の方々あっての今の人生なんだと思い始める

              ↓

③自分が会社繁栄、業界成長に携わりたい

 

あの日のことは忘れられない。この答えが出たときは雷が脳天を直撃するような感覚があった。

一方で結婚をするにも関わらず経済的な面や、ローンを組む際の社会的信用など、大企業には勝らないことなど、何一つ考えなかった。とにかく自分が決めたことをやるだけ。

 

雑草魂

周りの目は、あまり良いものでは無かった。

「なんで辞めたんだよ」「もったいないなー」「サラリーマンの方がいいだろ」

 

しかし、何一つ耳い入ってこなかった。理由は2つ。

 

「何を言われても自分が決めたことに間違いは無いと自信があった」こと。

もう一つは、「業界を改善しなくてはいけないという勝手な使命感」があったこと。

 

職人になったその日から、楽天、IT業界がいかにスピード感があるのかと感じる毎日。それと同時に、石材施工というカッコいい仕事をもっと魅力的に出来るという自信があった。

 

その新米職人当時の気持ちは今も変わらず、常に持ち続けている。

 

さいごに

私はこの会社を確固たる職人集団にしたい。

そして業界を、日本を盛り上げていきたい。

 

いま小さい息子に、魅力を感じてもらえる。そんな会社にしたいと思っている。

 

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左 私 右 代表