楽天辞めて5年。職人になっていま思うこと。
先日、現場に提出する書類を目にしたときにハッとした。
職人歴【5年1ヶ月】
5年前、結婚して、職人になったんだ。
人生の大きな転機を迎えた日から5年。
これまでの、職人としての5年間を振り返った。
人に恵まれた5年間
1年目【目の前のことにガムシャラ】
周りを見る余裕など無く、とにかく目の前のことに必死。力の抜きどころが分からず、体調をよく崩す。体育会系な面が合うなと感じていた。
2年目【新たな課題続出】
仕事の流れが分かることで、いろいろなことに手を出すも、職人としての技術の無さに直面。(今考えると当たり前)
職人向いてないと思い、負のルーティーン突入。
前職との比較をし始める。
・営業成績を評価してもらえていたこと
・恵まれた環境で働いていたこと
・小さい会社には無い待遇
↓
いま逃げたら笑いもの。家族もいる。
↓
歯食いしばってやるしかない。
妻に転職話をする事もしばしば。
相当、心配かけたろうな。
3年目【業界の変革を企み始める】
転職してからずっと抱えていた悩みが爆発したのがこの頃。
「なぜ、こんなにも非効率な業界なんだ」
「なぜ、こんな面白い仕事なのに知られてないんだ。」
そんな思いを、社長にブツけ。
そんな思いを、仲間にブツけ。
そんな思いを、元請けにブツけ。
いろいろやってみた結果、結論が出た。
「俺が業界の成功事例になってやる!」
そのためには、職人としてNo.1になる。
4年目【気合い入りすぎた1年間】
とにかく職人として成長することしか考えなかった。
上手くなりたい、早くなりたい。
誰よりも濃い時間にしてやろうと思った。
施工を本格的に始めると、先輩職人の背中が遠すぎて焦りも出始めたのが、この頃。
でも、毎日成長している自分が楽しかった。
5年目【肩の力を抜いてくれた後輩の存在】
初めて年下の後輩職人ができた事で、大きな変化が起きる。
職人としてレベルアップしたいために、気を張って仕事をしていた自分から、自然と肩の力が抜けた。
初めて身近に仕事の面白さ、やりがいを伝えられる相手が見つかった。
すると、自然と視野が広がり始めた。
6年目【仲間がいることで成り立つ自分】
気を張ってばかりで大事なこと忘れてた。
常に高いところを見て、突っ走るだけではいけないこと。
仕事に対する意識レベルが違う仲間を、見透かして自分自身突っ走るのではなく、
たまに立ち止まって、自分と同じベクトルに乗せることが必要なんだなって。
職人なりたての時に先輩職人に迷惑ばかりかけていたことを棚に上げて、突っ走っている自分がそこにいた。
今、自分が職人として立場を確立できているのは、関わる全ての『人』に助けられてきたんだなと。
これから始まる第二章
先月末、国家資格である『石材施工技能士1級』に合格した。
5年間の努力の結果と言っていいのだろう。
今までの5年間の成長スピードを上回る速さで、これからの5年間を過ごしていきたいと思う。毎日仲間に感謝しながら。