社員紹介①石工業界の「生きる伝説」
「生きる伝説」
誰もが彼のことをこう呼ぶ。
業界で彼のことを知らないものはいない。
現場の職人で彼のことを見たことが無いものはいない。
年齢 :78歳
石工職人歴 :61年
主な施工実績:ランドマークタワー・横浜美術館・国際フォーラム・サンシャイン等
役割 :小工事・加工・技術継承
「生きる伝説」の魅力
彼よりキャリアのある石材施工職人はいない。
彼より知名度のある石材施工職人はいない。
ただ誰よりも先頭に立って動こうとする。
歳を理由にしない。
キャリアがあるのに謙虚。
若い職人を誰よりもかばう。
そんなかっこいい職人他にいない。
私がまだ入社して1年目のころこんなことがありました。
現場で先輩の技術を早く盗みたくて、今考えると慌てながら石の加工をしていた。
見よう見まねでサンダーを使って加工をしていた。
難しい加工で、細い角を残す必要があったのだが、
最適な方法が分からなかった私は力任せに無理やりサンダーで不必要な部分を落とそうとしていた。
案の定、必要ところも折っててしまい、石を無駄にしてしまった。
その時に私の仕事を黙って見ていた彼が近づいてきた。
怒られると思った私は肩を落としていたのだが、
「誰も見ていないから、俺が間違ったって言ってこい」と彼は笑いながら言ったのだ。
予備の石を利用し、新たに加工をしてもらった。
救われた。そして同時に私自身が新たな後輩にそれが出来るようになりたいと思った。
常に業界を良くしたいと思っている。
彼は今年で78歳になる。
61年も世話になった業界だからと言って、いまも業界を良くしたいという気持ちが強い。
過去の経験を言葉で伝えることもあれば、老体にムチを打って背中で見せようとしていることも多々ある。
若手を育てるために熱くなることもある。
さいごに
80歳近くなって情熱を灯し続けて仕事をし続ける人がどれくらい世の中にいるだろうか。
業界のために、若手のために注ぐ情熱がある限りメイソンケイズでは彼を雇用し続けたいと思う。
彼と仕事が出来ている私は本当に幸せ者なんだと日々感じている。
彼のこの背中を追えるのもそう長くは無いだろう。
だから、この時間、この一日を大切にしたいと思う。
ともさん、いつもありがとう。