石屋さんのBlog

「石の魅力、最大限」メイソンケイズのブログです。

社員紹介⑦石材業界の「守備的ミッドフィルダー」

第7回目の今回はメイソンケイズには絶対に欠かせない守備的ミッドフィルダーの松本さんを紹介いたします。

 

自分の個性を強いることなく、柔軟に対応できる姿はチームの歯車。

そんな魅力的な彼を紐解いていきたいと思います。

 

※現場での写真が都合により用意できておりません。

 

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年齢:54歳

石材施工職人歴:32年

役割:施工・教育・調整

 

全体感把握しながら、決めるときは点を取れる天才MF

守備的ミッドフィルダーの大切な要素でもある「全体感の把握」

全体を俯瞰してチームを見ることが出来るので、作業において自分が何をすべきか、

部下が何をすべきかを的確に指示します。

 

また、チームの雰囲気作りも忘れません。もくもくと施工をこなすこともしばしば。

そんな時に彼は、部下に声をかけたり、冗談を言うことで楽しい雰囲気を作り出すことが出来るのです。

調子がいい時は、現場がカラオケ状態になります。気持ちよく歌いながら、施工する様は見ているこっちが気持ちよくなります。

 

そんな仕事のやりやすい雰囲気を作りつつ、硬い仕事をするのでとても信頼のある

職人です。

 

考えさせる育成方法

私も彼に育てられたうちの1人である。

 

彼と育成方法について語りあったことはないが、私がいつも隣にいて感じることは「考えさせる育成方法」であるということだ。

一方的に指摘をするのではなく、考えさせているところをよく見る。

 

例えば以前にこんなことがあった。

図面で端部から端部の寸法を読み取ることが必要な時に、私は松本さんに図面から計算するように指示を受けた。

新人だった私は必死になって計算をし、間違えられないので幾度も同じ計算をし、松本さんに寸法を伝えた。

すると、「正解!」との一言。

既に寸法が分かっている上で、私に計算をさせていたのだ。

 

仕事に追われていると、こういう時間を蔑ろにしてしまうもの。

しかし、目の前の仕事と平行して、未来に向けて時間を費やしてくれていたのだ。

 

また彼の発する言葉にはロジックが常にしっかりとしている。

「なんとなく」「だいたい」「いつもは」

といった、面倒な時に使用する常套句は絶対に使わない。

●●だから●●になるといった具合だ。

質問をした時の答えが明確でとても気持ちいいのだ。

 

さいごに

彼には仕事をしている顔とは別の顔がある。それは、趣味のボーリング。

大会での成績は280とか。腕は趣味の領域を越えている。

 

私は仕事を楽しめている人には共通点があると思っている。ワークライフバランス

松本さんのような、緊張感がある中で、仕事を楽しく出来る職人をメイソンケイズでは育てていきたい。

 

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左 松本さん 右 社長  写真は出張先で楽しむ二人

社員紹介⑥石材業界の「ラスボス」

今回はメイソンケイズの代表取締役社長であります、角田隆宣を紹介させて頂きます。

石材業界では有名な職人の一人であり、元請けからの評価も折り紙付きであります。

 

彼の肩書は経営者というよりは、親方という表現が正しいと思います。

 

そんな石材施工職人としてはトップである彼を人は「ラスボス」と呼んでいる。

 

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年齢:52歳

石工職人歴:34年

役割:施工・統括・経営

 

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太すぎて曲がらない信念

親方は一言でいうと頑固。しかも、一筋縄ではいかぬ頑固。

これだと決めたら絶対に曲げない頑固。筋金入りの頑固。

 

職人としてトップに立つ絶対条件に私は「頑固」が必要だと思っている。

「頑固」というと、扱いにくいイメージを持たれることがあるかもしれないが、

これは職人の世界では尊敬の意を持つ。

 

彼は石材施工職人を代表しているというプライドを常に持って、仕事に従事している。

そのため、妥協を許さない。

「自分が積み重ねてきたキャリアに対する自信」

「常に徹底しているプロフェッショナリズムの意識」

「今まで助けてもらった人、教えてもらった先輩方に対するリスペクト」

がそのようにさせるのであろう。

 

妥協を許さないチームビルディング、理想を追い求めて

彼は決しておしゃべりな職人ではない。

彼は決して優しい職人ではない。

だけれども、彼に引き付けられるかのようにチームプレーが始まる。

 

これは彼の職人力だと思う。職人としての魅力なんだと思う。

 

幸いなことに素晴らしいチームメンバーに恵まれとても質の高い、

かつスピード感のある仕事がメイソンケイズでは出来ていると私は分析している。

 

しかし、彼は常に現状に甘えることなく、常に上のチーム力を求めてくる。

そのため我々職人は必死に仕事をすることで、より上のチーム力を追い求めている。

 

さいごに

彼は非生産的なことを嫌う。

彼は品質を損なうことを嫌う。

彼はスピード感の無いことを嫌う。

 

常に最高のチーム力を部下に求めている。

そして、彼も常に石材施工職人のトップとしての信念を胸に仕事を従事してる。

だから、下で働く私は毎日がワクワクするんだろう。

 

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社員紹介⑤石材業界の「永遠の末っ子お爺ちゃん」

今回はメイソンケイズのオールラウンダー職人を紹介します。

彼は周りからとても可愛がられるお爺ちゃんといった雰囲気を持ちます。

 

60歳後半にしてはとても身軽で、様々な要望に応えてくれます。

誰よりも一生懸命仕事をする姿がチームに刺激を与えてくれます。

 

名前は「きちお」

 

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年齢:60代後半

石工職人歴:45年

役割:施工・加工・段取り・資材移動

 

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誰よりも先に、誰よりも早く

 

60歳後半というと、一般企業ではどこでも退職を余儀なくされる。

その中彼は、職人の特権をフルに活用している。

 

彼のすごいところは、高齢にも関わらず、若者と同じ仕事を、

若者より早いスピードでこなそうとするところ。

 

これには毎日驚かされている。

指揮しているこちらが止めない限り、彼の手は止まらない。

常に妥協をせず、弱音を一切吐かずに仕事をこなす様は、

チームにとてもいい影響を与えている。

 

永遠の末っ子お爺ちゃん

彼は時折かわいい一面を出すことがある。

まず、動いてみるタイプの職人なので、間違え怒られることも。

 

すると決まって、末っ子の一面が出てくるのだ。

ちょっとうつむきながら、少しふてくされた顔になることがある。

いつも明るい雰囲気から一遍、返事も小さめ。

 

そんなところが逆に憎めない。

 

また、彼にはたくさんの口癖がある。

 

「石をちょんぎっちゃった」

⇒石を切断加工する際によく使う語

 

「あっれーここにあったんだけどなー」

⇒探しているものが無いと必ず使う決まり文句

 

「そこまで見てなかった」

⇒確認事項の不備が発覚した際に使用する決まり文句。

 

他にも彼が良く使う口癖は多数。

とても特徴的なイントネーションとともに放たれる彼の言い回しは、

とても可愛いところがあり、先ほど同様に憎めない。

 

そんな憎めない彼の人柄と、一生懸命仕事をする姿は、

会社にとって、チームにとってとても大きな影響を与えている。

 

さいごに

当社メイソンケイズでは彼のように職人として人生を全うする人材を大切にし、

本人に仕事への意欲があるのであれば雇用をし続けたい思います。

 

そのために、終身雇用をしっかりと確立できる体制を事業主である我々は創りあげていく必要がある。

彼のような一生懸命な姿を応援するために。

 

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社員紹介④石材業界の「アイドルオタク」

今回はメイソンケイズの段取り担当を紹介します。

人は彼のことをこう呼ぶ。「アイドルオタク」。

 

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年齢 :40代
石工職人歴:25年
役割:段取り、加工、資材の運搬など

 

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石材施工職人とアイドルオタクのはざま

体育会系の雰囲気を持つ職人。その中でも体力仕事の石材施工職人。

この業種にはとても珍しいアイドルオタクである。

今でこそオタク文化が世の中に浸透をしているが、以前は職人の世界でアイドルオタクである彼の行動をあまり他は理解できていなかったようだ。

 

8:00~17:00が定時である、この仕事だから成り立つのかもしれない。

そのため仕事終わりに活動をすることもしばしば。

 

でも、これって本当に大切なことだと私は思います。

ワークライフバランス

趣味に熱血することで、仕事のガソリンになっているんですね。

 

石材施工は前段取りが命

良い段取りをすることで施工の品質、スピード感が変わります。

そのため大切なポジションを専任している彼は常に周りから高い要求をされます。

 

石材施工職人の中では決して花形では無いポジションであるが、彼はこのポジションを専任し、一生やり抜くと決めています。

 

施工をすることが花形の仕事である中、誰かがやらなくてはいけない加工、前段取りのポジション。彼のようにこのポジションを専任でしてくれる職人が会社に所属していることは強い組織を作る上でとても大きい。

 

さいごに

彼の父親は社員紹介①で紹介をした、「石材業界のレジェンドともさん」である。

父親の仕事姿に憧れ、石材施工職人という世界に飛び込んだ。

この世界に飛び込んだ以上は、常にレジェンドと比べられてきた。

 

現在は78歳の父親と同じポジションをこなし、父親のフォローをしながら、自らの仕事を遂行している。

親子にしか感じることの出来ない、阿吽の呼吸で今日もチームを下支えする。

 

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左 よしたか 右 ともさん

 

社員紹介③石材業界の「点取り屋」

今回はメイソンケイズの暴れん坊。
人は彼のことをこう呼ぶ。石や業界の「点取り屋」。

 

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年齢 :30代
石工職人歴:20年
役割:施工、親方の手元

 

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大きな決断をした中学時代

中学卒業をしてからこの仕事に飛び込んだ。
素行が悪いわけではなく、寡黙で真面目な男だ。
純粋に高校で勉強するよりも、トモダチをワイワイするよりも、
石工職人としての道を進むことを中学生の時に決断した男である。

部活のことしか考えていなかった私とは違い、
将来、今後の人生のことを考えていたのかと思うと尊敬する。

父親が石工職人、父親の兄弟も石工職人ということもあり、
いいところも、大変なところも身近で見ていた彼がなぜ中学生という、
多感な時期に仕事に没頭しようと決めることが出来たのか。

施工した建築物を子供でも見ることが出来るという我々の業種にあると思われる。
故に父親の背中を見て、石工職人になるケースは珍しいことではない。

 

常に躍動する「点取り屋」

彼を点取り屋と呼ぶのは、施工スタイルに理由がある。
彼はとにかく手を止めない。
無呼吸状態で石を施工しているのか。石施工ハイになっているのか。
大好きなタバコの時間以外は行きつく暇もなくどんどん突き進む。

石職人は石を張ってなんぼ。彼は常に点を取ることを考えているのだ。

 

さいごに

彼は二児の父親でもある。
我々石工職人は自らの仕事にとても誇りを持っている。
故にどこかで彼も子供にも石の魅力を感じて欲しいと思っているはずだ。

親子で施工している姿もそう遠くないであろう。
その時も彼をメイソンケイズは応援をしたい。

 

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社員紹介②石工業界の「ダイヤの原石」

メイソンケイズの新入社員を紹介します。

石工職人の「ダイヤの原石」。鴨志田です。
当社にもこれからの40年を担う若者が入社しました。
そんな、鴨志田を少し紹介いたします。

 

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年齢    :27歳
石工職人歴 :3か月
役割    :石施工の前段取り・石施工の勉強中

 

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決断力とやり遂げる力

彼の過去の経歴が非常に興味深い。

高校卒業後

一般企業にて就職

将来を見据え退職後、独学で四大に入学

卒業後、一般企業にて営業職を勤める

メイソンケイズ入社

彼は決断力に長ける男だと私は思う。

社会人になってから、大学に通おうと決断。
思い立ってからブレずに勉強に力を入れ見事合格。

入学後も自らの学費をバイトを掛け持ちするなどして、
卒業、企業内定を勝ち取る。

彼は自分の決めたことに責任を持ち、最後までやり遂げる。
方向転換をするときは周りの先輩からアドバイスをもらうこともあるが、
最後は自分で決め、そしてやり遂げる。

彼の決断力、そしてやり遂げる力に、私は魅せられている。

 

違った角度から物事を捉える

現場職人というと、高校卒業後に就職するケースがほとんど。

彼のように、大卒、一般企業で営業を経験後に職人に転職する例は皆無に近い。

 

だからこそ彼は強い。

 

前職の仕事の進め方、他職との調整、社内調整など、

前職が全く異なる業種、職種であっても「仕事のモノサシ」

があることで、何が間違っているのか。何を変えるべきなのか。何が正しいことなのか。

自ら判断をすることが出来る。

 

他の職人さんとは違った角度から物事を捉え、アウトプットすること、

チームとしてメイソンケイズとして今後大きなプラスになること間違いないと考える。

 

さいごに

彼はいつも気持ちいい返事をしてくれる。

それは会社にとって、石施工をしているチームにとって、

とてもいい方向にベクトルを向けてくれている。

 

礼儀、挨拶、返事

 

社内の石工職人に大切なことを思いださせるかのように、

今日も彼は元気に、楽しそうに仕事をしている。

 

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彼のようなダイヤの原石を一人前のダイヤにするために、
メイソンケイズは石工職人の採用、育成に全力を注ぎ続けます。

社員紹介①石工業界の「生きる伝説」

「生きる伝説」

誰もが彼のことをこう呼ぶ。
業界で彼のことを知らないものはいない。
現場の職人で彼のことを見たことが無いものはいない。

 

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年齢    :78歳
石工職人歴 :61年
主な施工実績:ランドマークタワー横浜美術館・国際フォーラム・サンシャイン等
役割    :小工事・加工・技術継承

 

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「生きる伝説」の魅力

彼よりキャリアのある石材施工職人はいない。
彼より知名度のある石材施工職人はいない。
ただ誰よりも先頭に立って動こうとする。
歳を理由にしない。
キャリアがあるのに謙虚。
若い職人を誰よりもかばう。
そんなかっこいい職人他にいない。

 

私がまだ入社して1年目のころこんなことがありました。

現場で先輩の技術を早く盗みたくて、今考えると慌てながら石の加工をしていた。
見よう見まねでサンダーを使って加工をしていた。
難しい加工で、細い角を残す必要があったのだが、
最適な方法が分からなかった私は力任せに無理やりサンダーで不必要な部分を落とそうとしていた。

案の定、必要ところも折っててしまい、石を無駄にしてしまった。
その時に私の仕事を黙って見ていた彼が近づいてきた。
怒られると思った私は肩を落としていたのだが、
「誰も見ていないから、俺が間違ったって言ってこい」と彼は笑いながら言ったのだ。
予備の石を利用し、新たに加工をしてもらった。

救われた。そして同時に私自身が新たな後輩にそれが出来るようになりたいと思った。

 

常に業界を良くしたいと思っている。

彼は今年で78歳になる。

61年も世話になった業界だからと言って、いまも業界を良くしたいという気持ちが強い。

過去の経験を言葉で伝えることもあれば、老体にムチを打って背中で見せようとしていることも多々ある。

若手を育てるために熱くなることもある。

 

さいごに

80歳近くなって情熱を灯し続けて仕事をし続ける人がどれくらい世の中にいるだろうか。
業界のために、若手のために注ぐ情熱がある限りメイソンケイズでは彼を雇用し続けたいと思う。

彼と仕事が出来ている私は本当に幸せ者なんだと日々感じている。

 

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彼のこの背中を追えるのもそう長くは無いだろう。
だから、この時間、この一日を大切にしたいと思う。

ともさん、いつもありがとう。