「Ipad air」で石材業界にドロップキック
現場を統括する役割を担う私が、とうとう「Ipad」を手にする日がやってきた。
ゼネコンやサブゼネコンでは、タブレットの使用を近年多く見かける。
ただ、職人である我々がどのように使用すればいいのか、6か月ほど攻めあぐんていたのだが、この度導入することになった。
今回導入するにあたり、取り組んでいきたいと考えているのが5点あります。
①最新図面を常に閲覧できる仕組み
②搬入予定を一括管理
③追加工事請求のスピード化
④社内情報共有ツール
⑤育成・採用プログラムの向上
以上5点の項目を2017年年内に仕組化していきます。
①最新図面を常に閲覧出来る仕組み
私は建築業界のペーパーレス化が遅いと感じている。その中でも様々な取り合いが多く、高い精度が求められる石材業界は大量の図面を使用する。
また、製品の変更が自由にできない石材は、設計変更による図面変更が多々あるため、そのたびに図面を刷りなおしているという現状だ。
「とにかく大量の紙を使用するのでもったいない」
「最新の図面が手元に来るのが遅い」
「現場の都合で図面が早急に手元に必要」
これらの問題を解決できる仕組み作りを早急に対応したいと動き始めている。
最終的には更新された最新の図面をリアルタイムで、ゼネコン、協力会社、現場職人の3社が同じツールを使用して閲覧することが出来る仕組みを作り出す。
②搬入予定を一括管理
大規模現場となると、職長と呼ばれる現場の調整担当は自らの作業よりも、電話をしている時間の方が長くなると言っても過言では無い。
今までその中でも無駄だと感じていた電話内容は搬入の調整。
1つの搬入調整につき、①ゼネコン担当監督 ②現場の揚重会社 ③元請け会社(関ケ原石材)の3社に調整をし、搬入当日も同じように連絡をしなくてはいけない。
大規模現場ともなると毎日搬入をするために、この多くのフローをこなさなければなりません。
そこで、私は効率化を図るために「見える化」を実施している。
このツールはgoogleドライブのスプレッドシートに搬入予定を元請けが記載するだけで、ゼネコン担当監督、現場の職人、3社のワークフローを最小限にしている。
↓
ゼネコン担当監督が確認し、現場の搬入を調整
↓
最終的に調整済みの搬入予定を現場職人が確認し、搬入をする。
これは実際に仕組み化出来ており、改善をして行くうえで、成功事例として業界に広めていきたいと思っている。
③追加工事請求のスピード化
時折、他業者の施工ミスや、ゼネコンの管理不十分により作業が止まってしまうことがある。その際は手待ち故の追加請求をしなくてはいけない。
請負契約の中で施工をしている我々において、追加請求は特別なものになる。
ゆえにワークフローが面倒なのである。
ゼネコンに請求をするのは元請け会社であるにも関わらず、現場の職人による発信で追加請求がおこるために、タイムラグが発生することがある。
最悪の場合、請求が遅れ取りこぼしということも考えられる。
それを無くすには、効率化、スピード化が求めれる。
そこでタブレットを現場に導入した我々は、リアルタイムに請求書類をデータとしておこし、関係各社にメールで送信することでスピード化を図ることが出来ている。
こちらも、「②搬入予定」同様に仕組み化が出来ており、実際に使用しているツールであり、これからの改善が必要であるツールである。
④社内情報共有ツール
現場の方向性、勤怠状況、失敗・成功事例の共有、日々の施工進捗状況など、
社内の職人全員が必要な情報を常に共有できるツールを構築するにはタブレットが必要であると考えている。
職人の施工に無駄がないように、情報を末端までしっかりと伝えることが必要であると考える。そのため、口頭の伝達だけでは全体に浸透しないためにツールを介して共有することで全員の把握が可能となる。
⑤育成・採用プログラムの向上
④と同様の社内情報共有ツールに、育成・採用に特化したページを作ることを検討している。
施工や調整段階での過去の失敗事例や、成功事例を育成段階で共有することで、先輩職人と同じナレッジを共有することが出来る。
また、資格取得の経過などを社内全体が確認できるようにすることで、先輩職人全員で
新人の育成に参加することが出来るといった狙いがある。
④、⑤の項目は現在、構築するための準備を進めているところである。
さいごに
石材業界の常識をぶち壊すために、様々なチャレンジをしていきたいと思っている。
失敗をし続け、成功パターンを作り、横展開をすることで、石材業界をメイソンケイズから盛り上げていきます!
これからも、関係各社さま、我々にご指導・ご提案お願いします。